生きている中で、苦しいことというのは、無くなることはありません。それは、どんなに人間的に成長しても、無くなりはしないのです。体に傷を負うとどんな人でも痛みを感じる、それと同じことで。
ただ、その苦しさを、むやみに怖がったり、「あってはいけないもの」として否定する、目をそらそうとすると、実はその苦しみは無くなるどころか、往々にして強く大きく、しぶとく(苦笑)なります。苦しみに恐怖心がくっつくと、何倍も大きく恐ろしいお化けになるのです。
だから、お勧めするのは、苦しみを受け止めて、それが生まれてくる元をしっかりと見つめていくこと。
苦しみが生まれる元をしっかり見つめると、そこには自分自身が次のステージに進むための大事なヒントが隠れていたりします。もしかしたら、今の自分にはもう必要のない古い信念だったり、どこかで思い違いをしてしまった、現実離れした思い込みがあるのかもしれません。
そういったものを、目をそらさずにしっかりと見つめていくと、あらためて「どうありたいか」が見えてきます。それは新しい、成長したバージョンの、あなた。
こうして古いものから脱皮するように、少しずつ人は成長していきます。だから、苦しみは、いわば古い皮が窮屈だよ、というサインかもしれません。苦しみは、悪いものじゃなくて、多くの場合、むしろ感謝して受け止めていけるもの。もちろん、渦中にいる時はそう思えなくてもいい。いつか感謝出来る時が来る、それをどこかで知っていればいい。
だから・・苦しみを怖がらないでください。
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