嫉妬心は誰にも起こります。身を焦がすほど苦しくなりえる感覚でもありますし、嫉妬心を向ける相手を攻撃したくなる、そんな気持ちになることすらあります。
一般的には悪感情とされる、そんなやっかいな嫉妬心。いっそのこと起こらなければどれだけ楽になることか!そう思う方も結構いるのではないでしょうか(私自身の経験から言っても、そうです・・)。
でも、人の心に不必要なことは起こりません。嫉妬に振り回されるのではなくて、嫉妬が自分に何を教えたがっているのか?嫉妬が伝えたいメッセージを考えていくといいと思います。
嫉妬は、自分が欲しいものや、自分にとって大切な何かを、他の誰かが所有していると起こります。だからこそ、感情としては、誰かに自分のものを奪われた、という悲しみや、怒り、取り戻したいという攻撃心に変換されやすいのではないかと思います。
つまり、嫉妬心の先には、自分がいま何を大事だと思っているのか、本当に欲しいと思ってる何かがあるのです。それを見つめてみましょう。
嫉妬心の向かう先が、例えば特定の人物だったりする場合は、その人物の何に嫉妬してるのか、どんな要素に最も心が反応するのか、要素に噛み砕いて整理していくといいと思います。
人によっては、美しさだったり、賢さ、豊かさ、いろいろあると思います。そして、さらに、それがどんな美しさなのか、どんな賢さなのか、どんな豊かさなのか、さらに細かく噛み砕いてみる。そうすると、自分自身が生きていくうえで、本当は何を大切にしているのか、何を身に着けたい、手に入れていきたいと思っているのか、その方向性がわかってきます。あとは、その「自分にとって大切な何か」を、自分なりに身につけたり磨いていく努力をすればいいのだと思います。この時点で、嫉妬心が自分に伝えたいことはだいたい伝わったと思うので、もはや必要のない怒りや攻撃心は収まってくる筈です。
嫉妬も生きる方向を教えてくれる、大事なメッセージ。ぜひ、有効に使ってあげてください。そうは言っても一人でやるのが難しい方は・・コーチと一緒に見つめてみてくださいね。
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