第三の目。こういうと、なんだか怪しげに聞こえるかもしれませんが、古くは宮本武蔵が「観の目」と言ったり、最近でいうと、映画「バケモノの子」で、「心の中の剣」と言われてたものも、そうじゃないかと思います。いわゆる、心の中に、もう一つの目を持つこと。自分に起きてること、相手に起きてること、その場で起きてることなど様々な「今」を、俯瞰して心で感じ取ること。それらをしっかり意識のどこかで「モニター」できていること。心理学でいうとアウェアネスといったりしますが。それが、第三の目を開く、ということだと思っています。
第三の目が開いていくと、次第に良質な直感や鋭いインスピレーションが下りてきやすくなり、高い視点で物事をとらえることが出来てきます。経営をする方なんか特に、頭で考えているだけだと限りがあるので、第三の目が開いてくると、実はずいぶん楽なのではないかと思います(名経営者といわれている方の中には、使いこなしている方も結構いるのではないでしょうか)。
どうやったら開くのか。いろんなメソッドはあるのでしょうけれど、私は、自分なりに「こんな感じかな?」って、いろいろ意識のなかで試してみるといいと思います。人から教えてもらうのではなくて、自分の感覚で試しながら見つけ出す、探し出す。そのプロセスが大事だし、その結果得られたものがきっと一番正しくて、役に立つ。
コーチングでも、熟練したコーチは第三の目をしっかり使います。そこからやってくるフィードバックが、クライアントさんにとって、とても良いヒントになってきます。また、コーチングを受けながら、第三の目が開発されてくることもあると思います。
ぜひ、自分なりの「第三の目」を探し当ててみてくださいね。
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