最近はよく「お金のブロックを外す」とかいったようなものをよく聞きます。自分が豊かになってはいけないという思い込みが、お金を阻害しているんだ!という考え方です。しかし、これまで莫大なお金に恵まれてきたような方々、たとえばビルゲイツや、松下幸之助や、他にもたくさんいらっしゃると思いますが、そういった方々が、お金のブロックを外すワークに取り組まれていたでしょうか?きっと、そんなことよりも、まずは自分がいかに世界に貢献できるのか、自分の才能やリソースを生かしていかに人を幸せにできるのか、世界を一歩前に進められるのか、そこに情熱を注いだはずです。
お給料は、我慢料だとも言われますが、いかに自分が世界に貢献したか、人を幸せにできているか、のバロメーターの一つです。「一つ」といったのは、必ずしもお金という形で戻ってこないものもあるからです。
お金で安心したいなら、自分がいかに人の役に立てるか、世界に貢献できるかを考えるのが先だと思います。もしも、人の役に立てるほどのものが今ないのなら、それを身につけるためにあれやこれや努力をしてみるといいのだと思います。それは何の努力もせずにブロックを外すことではありません。
老後のことを心配している、というテーマを持つ方もいらっしゃいますが、いかにお金を貯めておくか、を考える前に、いかに役に立ち続けられる自分でいるかを考えたほうがよっぽど安心だと思うのです。年をとっていくと、肉体的には劣ってきますから、働き方も変えていかなければいけないと思うのですが、肉体が衰える代わりに、それまで蓄積してきた知識や知恵が生きてきます。いかにそれを蓄積するか、素敵で人に役立つお年寄りになれるか、それを考えていくとおのずと今やることが見えてきます。それは、やたらとお金のブロックを外すとか貯蓄することに腐心することではないはずですよ。
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