理不尽に怒りを爆発させる方って、大人の世界でもいらっしゃると思うんですね。爆発までいかなくても、小出しに怒りを出していたりとか、控えめながら、ずーっと不機嫌でいたりとか。
怒りにもいろんな怒りがあるのですが、なかには、「赤ちゃん返り」の怒りっていうケースもあります。
どういうことかといえば、赤ちゃんって、自分で自分の空腹や不快感を処理することができません。そういう時に不機嫌になって、爆発させてオギャーと泣くことで、お母さんに不快感を取り除いてらうわけですね。
大人の方で、ガーっと怒る、不機嫌でいることは、人によっては、無意識に誰かお母さん的な存在に、何とかしてもらうことを期待していたりします。困ったことが出てきたときに、不快感に耐えたり、自分で考えてなんとかする力がない。だから誰かに何とか助けてほしい、それを成長した人として言葉で表現したり頼んだりっていう方法をきちんと学べていないから、赤ちゃん返りして怒りで表現するわけです。
困った→立ち止まって状況を理性で考える→適切な行動をとる→問題を解決する
というプロセスが、
困った→怒る→誰かが助けてくれる→問題を解決する
っていう、自動的にかなりのショートカットになってるわけです(笑)これ結構無意識でやってますので、自分自身が怒ってる時に、あれ?もしかして?って、ちょっと疑ってみるといいかもしれません。クレーマーなんてこういう意識の強い方結構いるんじゃないかしら。
怒りは、他人をフリーズさせ正常な判断を失わせる力すら持っていますから、それを人にされたら、ああ、なんとかしなきゃとなって、怒ってる人の意図通りに動かされてしまうってこともあるでしょう。
怒ってる人をみたら、ちょっと冷静に立ち止まってみる、もしかしてこの人は赤ちゃん返りしているのかもしれない・・あるいは、自分の怒りは、お母さん的な存在に助けてもらいたい怒りなのかもしれない・・そんな視点をもてたら、その怒りからすっと距離をとれて、あらためて、大人としてどうしたらいいのかを考える余裕に繋がるんじゃないかと思いますよ。
赤ちゃんだと思えば、怒りっぽい上司も、ちょっと違う目で見られるかもしれませんね。
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