結婚や、別れや、転職・・人生には岐路というべき時がやってきます。そしてよく、その岐路に立ち、えいやっと脂汗をかきながら決心をひねり出そうとすることがあります。崖から飛び降りるような、思い切った決心。もちろん、緊急を要するときは、それも致し方がない時もありますが、実は、自然な決心は「ひねり出す」ものではなく、ふーっと自然に腹から「湧いてくる」ものだったりします。
それは、意図的に起こす、というよりも、意図しないときに自然と起きてくる感覚です。何の力みもなく、「やっぱりこうしよう」そういう感覚がふーっと湧いてきます。
大きな決断を前に、脂汗を流すガマのカエルみたいに身動き取れなくなっていたとしたら、まだ決める時ではないのかもしれません。まだしばらく、悩んで迷うところにいる必要がある。悩みや迷いは、新たな道を生むとても豊かで大事な時間です。
生き物が死を迎えるのに、徐々に老いていくプロセスがあるように、思いや選択にも、生命のようなものがある。だから、手放すものが自然に死を迎え、新たな道の命が芽吹くタイミングを大事にする、それが自然な決断だと思うのです。
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